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スイス~キャンピングカーの旅~

スイスにはとてものどかな空気が流れていて、ドイツとの国境では羊が草を食んでいた。チューリッヒでは4日間ほどロマンのアパートにお世話になり、市内を散歩したり、車でアインジーデルン修道院まで遠出したりした。そしてロマーナやアレクシアにも再会した。二人とも綺麗にお化粧していて、バイカル湖を汗だくで歩いた時とは別人のようだった。それでも面白いところは変わっていなくて、私はまた彼女たちに会えたことが本当に嬉しかった。

チューリッヒの美しい町並み
チューリッヒの美しい町並み
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スーパーで飼い主を待つ犬たち
アインジーデルン修道院
アインジーデルン修道院
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アインジーデルン修道院
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左からアレクシア、アレクシアの友人、ロマーナ、私

 

チューリッヒのあとはフランス圏のイヴェルドンという小さな町に向かい、ロマンの実家に3日お世話になった。彼の家族は皆優しく、穏やかな時間を過ごした。その後キャンピングカーを借りて10日間スイスをぐるりとまわる旅に出た。ロマンが借りてきた車はキャンピングカーというよりミニバンで、屋根がぱかっと開いて寝るスペースが作れるようになっていた。このバンのレンタル会社では全てのバンに名前が付いていて、車体はその名前に沿ったテーマの絵でペイントされていた。「全部貸し出し中でこれしか残ってなかったんだよ」と言って見せられた車は「バナナ・スプリット号」という名前で、まるでアイスクリーム屋さんのトラックみたいだった。VANとBANANAをかけてVANANA SPLIT、無理がなくもない。

ロマンの妹さん手作りのいちじくのパイ
ロマンの妹さん手作りのいちじくのパイ
バナナスプリット号
バナナスプリット号

1日目はラヴォーという町へ行き、丘の上のオープンカフェからジュネーヴ湖を眺めた。見渡す限りのブドウ畑に囲まれた湖には薄い霧がかかっていて、非常に神秘的だった。対岸はもうフランスだった。浮世離れした景色に私はため息しか出なかった。

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湖を見渡せるオープンカフェにて

 

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浮世離れした景色

 

そのあとモントレーという有名な高級リゾート地に行った。ここは毎年ロックやジャズのコンサートが行われることでも有名で、湖のほとりにはクイーンのフレディ・マーキュリーの銅像が建っていた。そういえば私もクイーンの”Live at the Montreux”というアルバムを持っていた。ここで録音されたなんて全く知らなかった。岸辺に出ていた屋台でまずいインドカレーを食べた後、次はシャトー・シヨンという古城を訪れた。だいぶ由緒あるお城のようで大勢観光客が来ていた。

モントレー
モントレー
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フレディと一緒に

 

夕方になるとスイス・フランス圏で一番大きなローザンヌという町へ行った。ロマンはここで育ったらしい。バレエ漫画が大好きだった私は昔から「ローザンヌバレエコンクール」という名前だけは知っていて、ローザンヌが何処にあるのかも知らなかったが憧れの町だった。だから来ることができてまた一つ夢が叶った。夜はロマンの友達が演奏するバンドのライブを聞きに行った。

憧れの町ローザンヌ
憧れの町ローザンヌ
ロマンの友達のライヴ
ロマンの友達のライヴ

ライブが終わった後はキャンプ場まで行く予定だったが、面倒だったので人気の無い駐車場を探してそこで初めての晩を明かすことにした。キャンピングカーで泊まるところを探すのは意外と難しくて、必ず近くにトイレがあることや警察に捕まらないように人気がないところ、でも人気が無さ過ぎて襲われないように適度に車が走るところを探した。私たちは木の陰に隠れるように車を停めて、折りたたみ式の屋根を上げた「2階」で寝た。子供のかくれんぼみたいで楽しかった。

警察に怯えながらキャンピングカーで明かす夜
警察に怯えながらキャンピングカーで明かす夜

2日目はビュルという田舎の町に行った。ちょうどお祭りをしていて、スイスの伝統的なパイプの演奏を見たあとチーズやパンを買って食べた。昨日のバンドで演奏していたロマンの友達のレオナールも加わって、午後は3人で「カイラー」というチョコレートの工場を見学しに行った。フランス系のスイス人に言わせるとカイラーのチョコレートがスイスで一番美味しいらしい。日本では知られていないけれど、確かにリントなどより美味しいような気がした。工場の中ではハイテクな機械がたくさん動いていて、いくつかはレオナールの大学の教授が開発したそうだった。その後この機械に関して面白い出会いがあった。それはまたのちほど。

車窓から眺めるスイスの景色
車窓から眺めるスイスの景色
お祭りではホルンの演奏も聞けた
お祭りではホルンの演奏も聞けた
可愛いオルゴール屋さん夫妻
可愛いオルゴール屋さん夫妻
カイラーのチョコレート工場見学
カイラーのチョコレート工場見学
高速で動くチョコレートの機械
高速で動くチョコレートの機械

工場見学したあとは近くにあるグリエ城という古城に行った。丘の上に立つお城は外から見ると時がとまったように静かなのに、中に入るとたくさんのレストランが軒を並べて名物のグリエというチーズ料理を出していた。観光客でとても賑わっていて、お城がまだ昔のまま生きているようで私はとても気に入った。きっとお城だってつまらない博物館にされるよりずっと嬉しいに違いない。そこではレオナールがダブルクリームというスイスの伝統的なデザートをご馳走してくれた。砂糖がたっぷり入ったメレンゲに、濃厚なクリームをかけて食べるものだった。クリーム自体はあまり甘くなくてとても美味しかった。クリームがこんなに濃厚なのは、この土地の草がとても栄養豊かだからであって他の町で同じものを作ってもこんなクリームは出来ないとのことだった。

グリエ城の中
グリエ城の中
ダブルクリームを食べるのに悪戦苦闘
ダブルクリームを食べるのに悪戦苦闘

おやつを堪能したあとは車に乗ってスイスの首都であるベルンに向かった。ベルンはスイスのドイツ語圏で、急に交通標識などがフランス語からドイツ語に変わったので違う国へ来たようだった。スイスでは国民の60%以上がドイツ系で、20%がフランス系で、6%がイタリア系で、残りのわずかがロマンシュ系だった。だから地方によって話す言葉が違い、スイスの人は皆2ヶ国語以上話せた。

ベルンは古い町並みが残る町で、とても素敵だった。中心にはスイス中央銀行があり、この地下に世界中の金が眠っているんだと思うとどきどきした。ベルンには熊がいるんだよ、と言われて着いていくと川沿いの傾斜を利用した土地で熊が飼われていた。ベルンの町の旗には熊が描かれていて、この町のシンボルになっている。夜は3人でタイ料理を食べた。久々にお米を食べられて私は満足した。やっぱりアジアの料理が私にとっては一番美味しい。

ベルンの町並み
ベルンの町並み
スイス銀行
スイス銀行
ベルンの象徴である熊
ベルンの象徴である熊

夕飯を食べたあとレオナールと別れ、私たちはキャンプ場に向かった。住宅地の中にあるキャンプ場はどれだけ狭いものかと心配したが、中に入ると敷地は川に面していてとても広かった。芝生に並んだキャンピングカーは屋根から大きなひさしを出して、その中をリビングルームみたいにしてテーブルや椅子を置いてくつろいでいた。ランプの明かりに照らされて、食事したり、子供と遊んだり、「近所」の人と夜までワインを飲んだりしてとても良い雰囲気が流れていた。私たちも今度はキャンプ場で夕飯を食べてみようなんて話をしながら、眠りに着いた。真夜中に突然どしゃぶりの雨が降ってきて、雷が近くで落ちる音を何度も聞いた時はここで死んでしまうんじゃないかと思ったりもしたけど、寝て朝になったら晴れていた。

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