自己紹介

はじめまして、サトミです。私のブログへようこそ。

私は今28歳で、4年間働いた東京の会社を辞めて2014年8月から念願だった世界一周の旅行に出ています。このブログでは旅中に起こった出来事や感じたことについて綴っていきたいと思います。

私の旅行に関する思い出は5歳まで遡ります。1993年に父の転勤で家族揃ってニューヨークに渡り、子供時代の4年間をロングアイランドで過ごしました。その頃父は休みの度にレンタカーを借りては家族を連れてアメリカ中のあちこちを旅行しました。初めて見た砂漠の景色や森で野生動物に遭遇したことなどは一生忘れられません。これは私の旅好きの原点になっているのではないかと思います。

9歳で帰国すると、すっかりアニメオタクになり20歳になるまで旅行はしませんでした。大学2年の時に交換留学で1ヶ月オーストラリアに行き、その後1年間カナダに行きました。カナダではよく夜行バスで片道18時間かけてロッキー山脈を観にいったり、遠い街に住む友達を訪ねたりしたりしました。バスの車窓からは平野に沈む大きな夕日を眺めて、朝起きると全く知らない町に着き、たった今刑務所から出てきた男の子と隣の席に座って話したり、旅は非日常に溢れていました。何よりも一人でいることで自分の身に起きたことや感じたことを何度も反芻することができるのが良いなと思いました。

夜行バスの車窓から
夜行バスの車窓から
バンフ、カナダ
バンフ、カナダ

大学を卒業すると東京のエンジニアリング会社に就職しました。初めてもらった有給休暇で一人でバンコクに行き、そこでアジアに目覚めました。それまで私は英語が通じて日本と同じくらい清潔な国にしか行ってみたいと思いませんでした。初めて食べる屋台のご飯、見たことのない南国の甘いフルーツ、金ぴかのお寺、ニューハーフのショーなど、タイはちょっとのお金で私を完全に魅了しました。トイレットペーパーの代わりに柄杓で水を汲んでお尻を洗うことにも慣れて、むしろこっちの方が衛生的なんだなと感じたくらいです。それからは休みの旅に一人で未知の国に出掛けていきました。

バンコクの王宮にて
バンコクの王宮にて
バンコクのカリプソキャバレーでニューハーフショーを見る
バンコクのカリプソキャバレーでニューハーフショーを見る

2012年にラオスを一人で訪れた時に道端でドイツ人の旅行者と知り合いました。彼は仕事をやめて世界一周の旅をしていて、これからベトナムや中国に行った後日本にも来るというので、その際にはウチに泊まりに来るように連絡先を交換して半年、彼は本当に東京の我が家に泊まりに来ました。彼から聞く旅の話はまるで夢のようで私を魅了し、彼が去る頃には私は世界一周の旅行に向けて準備することを固く心に誓いました。

東京へようこそ
東京へようこそ

それからは情報収集と貯金に全神経を傾けていって、一人暮らしをしながら2年弱で目標金額を達成しました。私の給料は決して多いほうではなかったのでかなり努力をしました。5日間くらい同じ作りおきのおかずを食べたり、冬も暖房をつけずに過ごしたり、服や欲しいものをずっと我慢したり、目標がなければ継続できない生活でした。そして着々と準備を続けました。家族はあまり反対しませんでした。反対しても聞かない頑固な性格であることや、想像以上の貯金をしたことに驚き「そんなに行きたいなら行ってくれば」といって送り出してくれました。

退職したあとは不思議な気持ちでした。急にどこにも属さなくなって自分という存在が社会の中から消えていくような恐怖を感じました。それでもそんなことにはすぐ慣れて、出発までの一ヶ月間は友達と京都に行ったり祖母宅に居候したりしてあっという間に過ぎていきました。

8月11日に旅立ってからもうすぐ6ヶ月経ちます。毎日起きた出来事をどこかに書き留めておきたくて、大切な友達にも知ってほしくて今更ながらブログをはじめました。

「ブログを作りたいんだけど」と相談してから一晩でブログを立ち上げて、ドメインまで用意してくれたドイツ人のニルスに心から感謝します。ラオスの道端で出会ってから3年、こんなに長く友情が続くとは思っていませんでした。本当に有難う。

また未知なるワードプレスの世界で悩む私に親切かつ丁寧に分からない点を解説してくれたフランス人の友達ロマンにもとても感謝しています。きっと一人だったら未だに完成していなかったことでしょう。

「旅路こそが目的地」という言葉をモットーにこれからも一日一日を大切に旅していきます。このブログを読んでくれた人が今まで興味のなかった国に関心を持ってもらえたら嬉しいです。

イランの英会話学校で1日先生をする
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